昨日の投稿と矛盾するかもしれません。
しかし、このサイトの案内にも書いてありますが、私は基本的には、障害者が無理して働くことはないと考えています。
憲法には勤労の権利とともに、勤労の義務が国民の三大義務の一つとして規定されています。
これは障害者の場合も絶対的に当てはまるものなのでしょうか?
働かない権利というのを主張している方もいますね。
憲法で言えば、25条に、「生存権」の規定として、
1すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
とあります。
また憲法13条にはいわゆる「幸福追求権」と言われる条文もあります。
上記の働かない権利にもありますが、無理をして働いて、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利やいわゆ幸せが脅かされる可能性だってあるのではないでしょうか。
特に障害者にとっては、雇用環境は厳しいものです。無理をして、身体を、精神を壊す方も多い。
だったら、始めから働くことは止め、自分のしたいことをして最低限度の文化的な生活をして、幸せに生きていく「権利」が障害者にはあると感じます。
私はもちろん、憲法の専門家ではないので、厳密な法解釈はできませんし、専門家でも意見の分かれるところです。
重度で働けない方ならいざ知らず、そうでない障害者に「働け!」という気持ちもわかります。
ただ、健常者にとっても働くことは厳しいのに、ハンデのある障害者に働くことを強要するのは明らかな筋違いではないでしょうか?
以前の投稿でも書きましたが、親等の資金がある程度ある場合や、あるいは生活保護や障害者年金をもらいながら生活するなども、私は悪いことだとは感じません。
もちろん、楽をしていいとは思わないのです。
一定程度の努力は、どんな方にも必須だと私は考えています。
でも、それは働くことでなくでもいいのではないでしょうか?
生活を整え、穏やかに実家で暮らしながら、最低限度の文化的な生活を営むということだって、素晴らしいことです。
実際、私の周囲にもそういう方はいます。
全ての方に就労の機会を!ということも素晴らしいスローガンではありますが、それは、私はあくまでも環境を整えることは大切だけれども、個々人働くか働かないかはその人の意思だと感じています。
もちろん、これはある意味、障害者に限ったことではないとも思います。
現実、どんな仕事でも、本当に「働きたくない」という人は、そう多くはないのですから。
それで社会が回らなくなる心配はないのです。
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