ブルースハーピスト、山下純一さんはすごい。
魂のブルースだ。
NHKEテレのハートネット「Blues in the dark」を観た。
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-02-05&ch=31&eid=26134&f=2272
山下さんのことを簡単に紹介します。全盲で車椅子、手も不自由。
盲学校時代にドラムに出会い熱中するが、病状が悪化し、ドラムを叩けなくなる。
その中でブルースハープ(ハーモニカ)に出会う。そして不自由な手でパーカッションも操る。
バンドメンバーのドラムの方が、そのパーカッションに嫉妬するという言葉も述べている。
そして、障害者の音楽大会「ゴールドコンサート」で優勝、その後国内最大のハーモニカコンテスト「F.I.H」でも優勝。ただ難聴が山下さんを襲う。
番組紹介では「困窮する生活」と書いてあった。
山下さんは1人暮らしだが、誰かの援助があるのか、年金や生活保護を貰っているのかはわからない。
これだけ才能があっても、もちろん音楽活動やその他の活動、CDの売り上げで稼げても、生活はそこまで豊かではないだろう。
でも、それでも、暗い部屋の中で音楽機材に向き合いながら、ブルースハープを吹く姿は胸にこみあげるものがある。
こんなことを言ったら失礼かもしれないが、だからこそ、状況が厳しいからこそ、病状が更に悪化する可能性もあるからこそ、音楽に真摯に向き合うことができるのかもしれない。
病院の先生に「大丈夫、大丈夫」と本当はそうじゃないのに?病状を聞かれて言う姿が出てくる。
こういうのを良いと思わない方もいるかもしれない。
でも人の一生は自分で決めるんだ。
どう生きてどう死ぬかは自分で決めること。
——————————————————————————————————————————-
楽屋でメンバーと弁当を食べるシーンがある。自然だ。笑いがある。メンバーが弁当の容器のどこに何が入っているかを教える。
音楽という共通言語があるから、障害など関係ないんだ。
いつか山下さんの魂のライブに行きたい。
山下さんのようなレベルに行けなくても、アートを実際に自分でやることは障害者にとって魂の癒し・喜びになると思う。
自分もハーピストの端くれとして、ゴールドコンサート、F.I.Hに出るぞ!
https://moridaira.jp/fih/contest-fih